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憧れの人がいました。
彼女の姿は常に僕の前にあって背中しか見ることができませんでした。 でも自分の手が届かないからこそ追いつきたい、と思って憧れました。 きっと、僕は彼女の生き方に惚れていたんだと思います。 でも、ふとした瞬間に見る今現在の姿は手に入れるのがたやすいんです。 それだったら僕にもできること、そんなことはバカだろうと感じること。 彼女の背中に憧れることはもう無いのでしょう。 この前、彼女がいつかくれた手紙を見ました。 これを書いた彼女はもういないのだろうと思います。 過去の残滓を掬い取りながら、部誌に載せる最後の小説を書いています。 あの時渡したかった想いはこんな形だったのかもしれません。 消えていった時間を憎めど夏は今 自分と言う名の肩書きを誇らしげに掲げる PR この記事にコメントする
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